活動趣旨

感染症のことをもっと誰もがふつうに理解している社会に

2019年末の新型コロナ感染症の大流行以降、世界はこの小さな小さなウイルスの前に翻弄され続けました。

しかし私たちが翻弄されたのはウイルスがもたらす疾患症状だけではありませんでした。流行当初からしばらくは、感染症の性質への理解不足からか、医療現場をはじめ様々な場面での差別や偏見が大きな問題となりましました。その後も、専門家と政府から次々と繰り出される対策情報が一般市民一人ひとりのところまで正しく届かないとか、届いても腑に落ちるところまでは伝わらないという状況も続いています。対策の意味・趣旨を正しく理解できず誤った行動を取ったり、ときにはその対策を疑ったり否定したりとうこともあります。一方、2023年3月、マスク着用が「個人の判断」へと移行しても「個人で考えての判断」よりも「周囲の状況」で判断する人も多い状況のようでもあります。

感染症対策では、考え、伝えるのは専門家と政府の仕事ですが、それを実行するのは市民一人ひとりになります。これは他の疾病では考えられないことです。ですから、本当に大切なのは「何をしなければならないか」ではなく、「どうしてするのか」を理解し、「どのようにすればよいか」を一人ひとりが工夫できるようになることです。

感染症対策コミュニケーションラボでは「どうしてするのか」を皆で知ることで、より効果的かつスマートな感染症対策を進められる社会を目指しています。

 

感染症と感染症対策を知れば自身も社会ももっとスマートに健康でいられる

ようやく新型コロナ(COVDー19)も世界的に落ち着きを見せてはきているものの、無くなったわけでは到底ありませんし、今後も新たなパンデミックとなるような感染症が確実に出現するであろうと言われています。そのとき、今回のことを糧として、市民一人ひとりがその感染症と対策を知り理解できれば、社会全体での無駄な摩擦や分断を避けながら、誤った対策や過剰な心配をせずに、もっとスマートに乗り越えることがでできるはずです。

また、パンデミック時だけでなく、むしろ日常においても感染症への基礎知識、感染症対策の基礎知識を持っておくだけで、感染症への罹患リスク、そして誰かに感染させてしまうリスクは引き下げられます。感染症の病原体はいつでも、どんなところにも、色々なものが潜んでいるからです。

市民一人ひとり、または、一人ひとりの市民に影響力を持っている大勢の皆さんが、病原体や感染症、そして対策について少しだけ理解を深めておくことは、万が一の場合だけでなく、普段からの健康維持にも十分に繋がります。そのために私たちは、より分かりやすく感染症に関する知識や対策における考え方を市民一人ひとり、および影響力のある人々や組織に対して理解を深めていただくことを目指しています。



新着情報

2023.1.10

「小さな親切」運動本部様と協働で、冊子「思いやりの感染症対策」発行しました。

 

2022.12.25

2022年度、教材を活用した授業の様子をUPしました。→こちら

 

2022.3.11

2021年度、教材を活用した授業の様子をUPしました。→こちら

 

2021.9.10

「小さな親切」運動と連携して、差別や偏見を、思いやりの心で乗り越えていくことを目指す、小学校の道徳科、学級活動で活用いただける教材を制作し、公開しました。→こちら

 

 

2021.3.05 

「小さな親切」運動とのコラボ企画、-思いやりが感染症の拡大を食い止める- セミナー 「みんなの心にワクチンを」

3月29日より再配信しています。※配信は終了致しました。

 

2021.2.16 

小さな親切」運動との連携セミナーを開催します。※終了しました。

 

2021.2.8 

 感染症対策コミュニケーションラボ設立しました。


一般社団法人 感染症対策コミュニケーションラボ

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E-mail: info.cpid.lab@gmail.com